熊野筆への思いを綴ります。

トップ > 仿古堂の筆 > 仿古堂手帖 > 棟方志功と仿古堂 メニューヘ

仿古堂手帖

Vol. 3

棟方志功と仿古堂

2016.08.10

IMG_2113-1

 

仿古堂の化粧筆の包装台紙には、紅をさす女性の画があります。こちらは、棟方志功先生から二代目井原思斉にいただいた筆の御礼状に添えられていた画です。仿古堂は、志功先生から筆の製作依頼を受ける御縁をいただいておりました。

 

 

tegami1-1

書簡(慈恵医大入院中より)昭和五十年二月二十六日 棟方志功

 

 

志功先生と仿古堂の出会いは、昭和二十年代後半に遡ります。当時の社長、二代目井原思斉は民芸運動に興味を抱いており、広島民芸協会の玉井氏(料亭ざくろ主人)を通して出会ったと思われます。もともと棟方作品のファンであった二代目思斉は、その後、先生の筆を製作し、一段と親交を深めていきました。

 

 

wasi1

棟方志功 鷲栖図(1971年 2.73m×8.03m)  所蔵 青森県立美術館

 

 

志功先生にとって作品を描くための道具であった筆。仿古堂製とわかる筆が棟方志功記念館(青森県)に所蔵されていますが、山馬(鹿科 タイベトナム産)と羊毛(ヤギ)、天尾(馬の尾の毛)と羊毛、イタチと羊毛など異なる毛質を混ぜた兼毫筆など、毛質の柔剛に関わらず、志功先生は様々な筆を使用されており、思斉は先生の筆づかいの特徴を活かせるような筆を提供することを心掛けていたといいます。

中でも昭和46年1月に埼玉県鷲宮町に新築された安部登樹氏の邸宅壁面に描かれた「鷲栖図(青森県立美術館所蔵)」の為の筆の注文については、志功先生が思斉に宛てた書簡が残っており、先生の作品制作に対する熱い想いや興奮が伝わってきます。思斉はこれを受け、すぐに送る、と電報で報せ、10日後には筆を届けました。思斉の嬉しさと志功先生の希望に応えようという意気込みを感じます。

 

 

tegami2-1

大筆注文書(昭和四十五年九月十一日) 棟方志功

 

 

これら志功先生の作品や書簡は、店内にて展示しております。志功先生にご愛用いただきました弊社の筆つくりと共に是非ご覧いただきたいです。熊野町へ来られた折は、仿古堂へお越しくださいませ。

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせ下さい。

082-854-0003
営業時間 9:00 〜 17:00
仿古堂のご利用時間

OPEN 9:00 〜 17:00 / 年末年始・お盆以外は営業 筆づくり工房(仿古堂2F)は土日祝が定休日(見学予約が10名以上の場合は土日祝も可能)
土曜日については工房が見学可能な日もございますので遠慮なくお問い合せください。

仿古堂のご利用時間

OPEN 9:00 〜 17:00
年末年始・お盆以外は営業 筆づくり工房(仿古堂2F)は土日祝が定休日(見学予約が10名以上の場合は土日祝も可能)
土曜日については工房が見学可能な日もございますので遠慮なくお問い合せください。