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けいちゃん日記 ~初の練成会編~

今回の出張はなんと!弊社の会長と同伴で出張。
車で移動します。
しっかり時間をかけて持って行く筆を選びトランクに積み込んでいざ出発です!

道中、会長から仿古堂の歴史、熊野筆の事や営業の心得を教わりました。
「お客様から聞いた事は他に漏らしたらダメですよ。」
「営業マンはお客様の味方になる、だけど会社の事も考えないといけないよ。」
「お客様から可愛がってもらえるような営業をして下さい。」
「時代が変わると業界も変化していきますからね。」
などとお話をしながら、あっという間に現地に到着しました。

まずは弊社と永いお付き合いのある先生の所ヘ訪問です。
普段お忙しい先生。
にもかかわらず今回1時間半もお時間を取って頂き仿古堂の良い所、強み、大切にしなければならない事や先生が肌で感じる筆業界の現状や変化を新人の私にお話頂きました。

感謝感謝でした。
先生と会長のやり取りも聞き漏らさず勉強です。
最後に先生特別仕様の筆の注文も頂きました!

そして翌日、雲1つない青空。
社内で噂には聞いておりましたが初めて『錬成会』というものを見る事ができました。
参加者の皆さんが互いに交流しながら書道の上達に向けて切磋琢磨しています。
「墨をたっぷり付けて!」
「ここはもっと大きく!」
時に師匠から指導が入ります。

すると素人の私にも分かるくらい見る見るうちに上達し作品に勢いが出て変わっていきます。
「すごいなぁ。まるで生きている様な字だなぁ。」
私は思います。
皆さんそれぞれのやり方でストレッチをしたり寝転んだりしながら作品づくりに向けて集中していきます。
ぐるりと会場を見渡すと仿古堂の筆を使って頂いている方多数。
この度も現場で筆を並べて販売です。

最初にお二方が筆を見に来られました。
「これ凄く良かったのよ!もう1本買っておこう。」
と手に取ったのは弊社の伝統工芸士、香川さんの筆『緑風』でした。

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「そうそう!これこれ!3種類あるけど大きさはこれだったかなぁ。」
とお連れ様もお買い上げ。
実は私も筆の勉強に弊社2階にある工房で筆つくりの手伝いをする事があります。

「この毛とこの毛を組み合わせると良い筆が出来るんよ。」
「筆つくりは分かってくると面白い。それまでが大変なんよ。日々積み重ねと根気のいる仕事。10年はかかるよ。」
と辞書のように分厚い手書きのノートを見せてくれました。

筆のことなら何でも知ってる筆博士です。
そんな香川さんの筆。
良くないはずがありません。
(出張から帰って評判が良かった事を報告するとすごく喜んでくれましたが、サンバが少なくなって今後も作れるかどうか分からない、と残念なお知らせ。)

もちろん販売だけでなく
「筆が割れてきたんだけど直りますか?」
などのご相談に会長が答えます。
将来は自分一人でやらないといけません。
新人の私も横からしっかり見習います。

「1日の終わりにすぐにレポートを書く癖を付けた方がいいよ。」
と会長が報告書を会社にメールして車で帰社です。
私も運転をしながらこの数日間の出来事の復習をします。

今回の出張でもたくさんの方々にご挨拶させて頂きました。
「またいつでも来て下さいね。」
「なんでこの仕事をやろうと思ったの?書道をやってたの?」
と温かい声をかけて頂いた錬成会の方々。

「Kさんですね。」と名前を覚えてくれたジェントルマン先生。
「こういう物があると売りやすいんだけど…。」
と教えてくれた文具専門店の方。
などなど本当に皆様ありがとうございました。

「ここまで来ると帰って来たって感じがするなぁ。疲れたじゃろ。」と会長。
途中のサービスエリアで一休みです。
数日ずっと一緒に居た私はなんだか会長の喋り方が移ってきた様な気がします。

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