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日々の作業 繰り込み

筆の毛先(穂首)を作る職人さんが穂首を完成させました。
筆の軸に穂首を接着する職人さんへとバトンタッチ!

という事で、本日は、「繰り込み(筆の軸に穂首を接着する作業)」のお話し

軸の内側に刀を当てて完成した穂を「繰り込み」するところです。
と文章にするとイメージ伝わりやすいでしょうか。

因みに穂が軸にどれくらい繰り込まれているかというと…
平均的には穂の直径分くらいが軸に入っています。

穂の直径に合わせて軸に入れる時ブカブカでもキツくてもNG
軸にも木軸・竹軸・プラスティック軸(プラ軸と言います)がありますが刀でゴリゴリしていると
パキッと割れやすいものもあり、気をつけながら刃物を当てます。

力加減がとても難しい工程です。
※いずれ動画でもご紹介したいと思ってます!

改めて、本日の写真
画像下側の筆が途中経過の筆で、完成すると画像上側になります。

軸のラベル(正確にはレッテルといいます)があるものとないもの
並べると同じ筆には見えないですよね。
どちらも「流泉」という筆になります。

筆は、通常各工程ごとに分業制で作られます。
弊社の工房では職人に、各工程全てを経験してもらっています。

次の職人さんの工程を理解しているからこそ、よろしくねという気持ち
また、前の工程を理解しているからこそのリレー

昔から何も変わらない筆作り
弊社では、作り手の想いもリレーでつなぐ そんな理念を持ち日々作業をしています。

全工程を経験しているのは、筆業界では割と珍しい事ではないかと思っています。
そんな事を思いながら、弊社の筆を見て頂けたら嬉しいです。

本日、ご紹介した筆は、羊毛(ヒゲ主体)学童向き半紙用の流泉でした。
流泉 E-34
穂径:11mm
穂長:46mm
全長:246mm

流泉 E-35
穂径:10mm
穂長:44mm
全長:244mm

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