仿古堂工房 手ずらし 筆作りは分業制
今日は工房から…☝🏻
筆作りは分業制なので、同じ時間に一種類の筆をみんなで作る
ってなことはあまりありません。
本日ご紹介する工程は「手ずらし」といって
何種類もの毛を全体に行き渡るように混ぜるという
穂ができる前の下準備の中で最後の工程です。
(動画5ファイルを順番にご覧ください。)
長さの違う茶馬毛、黒馬毛、狸毛、豚毛(各毛の割合は企業秘密!)をそれぞれ混ぜて均一にする作業です。
最後、丸い毛束(この毛束を私達は「クレ」と呼びます)にする場面、下の板にトントンと毛を戻す音も注目頂けたらと思います。
毛束がだんだん揃っていくのが音としてもお解りになると思います。
そして最後、空気なく密に毛束が揃った瞬間が一瞬!
まさに職人の技。伝統工芸の世界です!!
そして、上記動画の工程が全部終わったものがこちらです。
写真で見ることはあっても、動画で見る機会は少ないのではないでしょうか。
そして、作業動画の後ろで、普通に広島弁がBGMになっているのはご愛敬^^
今回の動画で実際に作っていた筆は「信玄」
学生さんや初心者の方向けの茶馬主体の筆です。
こういう手作業を見てると、次の世代に時代に残して行きたいと強く思うこのごろです。
筆を手にされる際に、こうした作業を思い浮かべて頂けると職人達も喜びます。
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